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第20回インテリア雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社Kagusuki、更新担当の中西です。

 

~変遷~

 

1|戦後復興期〜高度経済成長期:量産家具の時代 🏠

戦後の日本では住宅需要が急増し、限られた空間に効率的に住むための 量産家具 が普及しました。
食器棚、タンス、学習机といった「標準サイズの既製品」が家庭の中心。
この時代は「必要な家具を揃える」ことが重視され、オーダーメイドは一部の富裕層や職人に依頼する特別な存在でした。


2|1980〜90年代:個性化とデザイン志向の高まり 🎨

経済の安定とともに、人々は「機能」だけでなく「デザイン性」に目を向け始めます。
北欧風や輸入家具が人気を集め、「自分の家に合うオリジナルの家具が欲しい」というニーズが拡大。

この頃から:

  • オーダーメイドキッチン

  • 造作家具(壁面収納・書斎デスク)

  • 店舗用インテリア

といった分野が伸び、オーダーメイドインテリア製造業が一般家庭や商業空間に浸透していきました。


3|2000年代:ライフスタイル多様化とリフォーム市場の拡大 🔧

少子高齢化や住宅リフォーム需要の高まりにより、「空間を最大限活用したい」 という声が増えました。

  • 狭小住宅向けの収納特化型家具

  • 高齢者向けのバリアフリー対応インテリア

  • 店舗やオフィスでのブランドイメージを重視した造作家具

この時期は「暮らし方・働き方に合わせたオーダーメイド」のニーズが急速に拡大。製造業者もデザイン提案力を磨き、建築士やインテリアコーディネーターとの連携が進みました。


4|2010年代:デジタル化とデザインの高度化 💻

3D CADやCGシミュレーションの進化により、製造前に完成イメージを確認できるようになりました。
これにより顧客満足度が向上し、より複雑なオーダーもスムーズに対応可能に。

また、ナチュラルテイストやインダストリアルデザインなど、トレンドに合わせたオーダーメイド家具が流行。
「既製品では満足できない」「世界にひとつだけの空間を作りたい」という価値観が浸透しました。


5|2020年代:サステナブルとパーソナライズの時代 🌱

近年はSDGsや環境意識の高まりから、オーダーメイドインテリア製造業も新しい方向に進化しています。

  • サステナブル素材の活用:リサイクル木材、自然塗料、環境負荷の少ない接着剤

  • リノベーション需要:古材や既存家具を活かしたオーダーメイド

  • 在宅ワーク対応:ワークスペースやコンパクトデスクのオーダー増加

  • デジタル連携:オンラインでの打ち合わせ、VR内覧、ECでのオーダー家具販売

つまり、オーダーメイドは「贅沢品」から「持続可能で快適な暮らしを支える必須アイテム」へと変化してきたのです。


6|これからの展望 🚀

今後のオーダーメイドインテリア製造業はさらに進化していくでしょう。

  • AIによるデザイン提案:顧客の好みや生活習慣を学習して最適なインテリアを提案

  • ロボット・CNC加工機による精密製造:高品質かつ短納期の実現

  • グローバル展開:日本の技術力とデザイン性を活かし、海外市場への進出

  • パーソナルウェルビーイング対応:健康や快適さを重視した家具設計


まとめ ✨

オーダーメイドインテリア製造業は、

  • 戦後の必要性重視の時代

  • デザイン志向の高まり

  • ライフスタイル多様化

  • デジタル設計による進化

  • サステナブル・パーソナライズ化

という流れを経て発展してきました。

これからも「暮らしをより快適に、より自分らしく」するために欠かせない産業として進化し続けるでしょう🛋️🌍✨