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皆さんこんにちは!
株式会社Kagusuki、更新担当の中西です。
さて今回は、
~多様化~
オーダーメイドインテリアは、単に既製品に代わる高級な選択肢ではなく、**個々の価値観やライフスタイル、空間の在り方に深く関わる“表現手段”**として、多様化の時代を迎えています。
かつては富裕層向けの家具製作や店舗什器が中心だったこの業界ですが、近年では、個人住宅、SOHO、福祉施設、リノベーション空間、サステナブル建築など、あらゆるニーズに対応する産業へと進化しています。
オーダーメイドインテリア製作業の多様化について、「顧客層」「製品・素材」「設計手法」「空間ジャンル」「文化的ニーズ」などの視点から深掘りしていきます。
飲食店・商業施設・ホテルなどが主な顧客で、空間デザインとの連携による高級什器製作が中心でした。
マンションリノベーションに合わせた造作家具
在宅ワーク対応のワークスペース家具
DIYユーザーとのコラボ制作(設計支援+加工のみ)
若年層やデザイン志向の個人が、“家具を買う”から“空間を作る”へと価値観を変えたことで、オーダーメイドの裾野は広がっています。
従来の「テーブル」「収納」「カウンター」などの大型造作に加え、近年では生活導線や感性に寄り添うユニット製作が増加しています。
狭小住宅や変形間取りに対応したスペース効率特化型
車椅子対応カウンターや介護施設の収納のようなユニバーサルデザイン
耐水・耐熱・防音といった素材スペックにこだわる要望
古材や流木を使ったヴィンテージ加工
和紙や漆、鉄、アクリルなど異素材のミックス
空間全体の世界観を演出するインスタレーション的なインテリア
このように、“機能に寄せる”オーダーと“個性に寄せる”オーダーが共存する時代へと進んでいます。
廃材や間伐材の再利用(アップサイクル)
F☆☆☆☆(ホルムアルデヒド放散量最小)認定材料
天然オイル・蜜蝋塗装による無害仕上げ
CNC加工機やレーザー加工機を駆使した自由形状製作
3Dスキャナ・CADとの連携による高精度対応
受注→設計→加工→納品までのクラウド一元管理
これにより、手仕事とテクノロジーが融合した“クラフト2.0”とも呼べる領域が誕生し、より高いデザイン自由度が可能となっています。
オーダーメイドインテリアは今や、住宅以外の領域にも深く入り込んでいます。
福祉施設や高齢者住宅:使いやすさと安心感を両立
オフィス・コワーキングスペース:企業理念を表現する内装家具
教育・保育施設:子どもの安全性と成長を意識した家具設計
店舗ブランディング:SNS映えを意識した什器や照明演出
オーダーメイドであるからこそ、用途やユーザーに合わせた空間設計との一体化が可能であり、それが業界の幅を広げています。
現代の消費者は、機能や価格だけでなく「背景」や「物語」を求める傾向にあります。オーダーメイドインテリアは、その要望に最も応えられる存在です。
「地元の木を使いたい」「廃校になった体育館の床を再利用したい」などのストーリーデザイン
作り手(職人)との対話を通して完成する“共創型ものづくり”
製作背景や素材の産地などを公開する透明性のある価値提供
つまり、オーダーメイドインテリアは単なる家具ではなく、“使う人の価値観を可視化する手段”として、多様なライフスタイルに寄り添っているのです。
オーダーメイドインテリア製作業は今、以下のような多様化を遂げています:
顧客層の広がり(法人 → 個人・若年層・高齢者)
製品機能の二極化(効率性 ⇄ 感性)
素材・製法の進化(サステナブル×デジタル)
空間ジャンルの拡大(住宅以外にも展開)
「物語性」を伴うブランド価値の提供
これらを通して、オーダーメイドインテリアは単なる高級家具製作ではなく、「暮らしを共創する産業」へと変貌しています。
今後は、地域性、文化性、個人の哲学までも反映する“パーソナライズド・スペース”の創造が、新たな市場価値として期待されるでしょう。